最近よく見る、このカレンダー。
実は、1970年代にイタリアのデザイナーによって生み出されたデザインアイコンであることをご存知でしょうか。
Ring-A-Dateとは?
イタリアで生まれたパーペチュアルカレンダー
1970年代、イタリアではデザインとテクノロジーの融合が加速し、数多くの革新的なプロダクトが生み出されました。
そんな時代の空気を色濃く反映したプロダクトのひとつが、Ring-A-Date パーペチュアルカレンダーです。
Ring-A-Date は、1970年にイタリアのデザイナー ジョルジョ・デラ・ベッファ によってデザインされ、トリノの Euroway社 によって製造されました。
この卓上カレンダーは、当時としては画期的な発想と独創的なフォルムで世界中の注目を集めました。1960〜70年代のインテリアデザインを象徴する、イタリアン・プラスチックデザインの名作のひとつとして、多くの家庭やオフィスを彩ってきました。
Ring-A-Dateの歴史
1970年代イタリアンデザインとポリマー革命
1970年代は、日常のアイテムに鮮やかな色彩と新素材が取り入れられた時代でした。技術革新が進み、ポリマー素材が台頭する中で、イタリアンデザインも大きく発展していきます。
このような流れの中でEuroway社が誕生し、Ring-A-Date が市場に登場しました。
壁掛けモデルだけでなく、卓上モデルや中間サイズのモデルも展開され、Ring-A-Dateは国際的にも高い評価を受けるデザインプロダクトとなっていきました。
Ring-A-Dateのデザイン特徴
円形フォルム、ABS樹脂、カラフルなリング
Ring-A-Dateの最大の特徴は、ABS樹脂によって成形された円形の本体と、日付を示すリングを組み合わせたユニークな構造です。
数字がぐるりと並ぶ本体には1〜31までの日付が配置され、リングをスライドさせることでその日の日付を示すことができます。非常にシンプルでありながら、直感的に使える仕組みです。
電子機器が一般的ではなかった時代において、このアナログでありながら未来的なスタイルは、強いインパクトを持って受け入れられました。
また、当時のデザイン潮流でもあったビビッドカラーの採用により、Ring-A-Dateは単なる実用品ではなく、「見せる」ためのデザインオブジェへと昇華されました。
赤、青、黄色、グリーンなど、視覚的なインパクトのあるカラー展開は、インテリアのアクセントとして空間に遊び心をもたらします。
MoMAでも評価されたデザイン
Exhibition at MoMA
発売当初から世界中で高い評価を受けたRing-A-Dateは、その成功によりニューヨーク近代美術館(MoMA)にも数年間展示されました。
MoMAでの展示は、ジョルジョ・デラ・ベッファのデザインが単なるイタリア国内での人気にとどまらず、世界中のデザイン愛好家やコレクターに影響を与えたことを示しています。
その後もRing-A-Dateは、世界中の美術館やギャラリーで紹介され、長年にわたって愛され続けています。
- Bauhaus Japan
現代に蘇ったRing-A-Date
ジョルジョ・デラ・ベッファの孫たちによる再生産
約50年の時を経て、ジョルジョ・デラ・ベッファの孫たちが再び命を吹き込んだのが、現代版のRing-A-Dateです。
ABS樹脂を用い、オリジナルの美しさと品質を再現。クラシックでありながら現代的なこのカレンダーは、デスク、棚、リビング、オフィスなど、さまざまな空間に自然に調和します。
Ring-A-Dateのデザインと機能
- 各カレンダーには3つのリングが標準付属
- ホワイト / イエロー:ブラックリング付属
- グリーン:ホワイトリング付属
- 選べる19色のリングカラーで自由にカスタマイズ可能
毎日にリズムを生むアナログカレンダー
触れることで時間を感じるデザインオブジェ
毎朝リングを動かすというシンプルな行為が、時間の流れを可視化し、デジタルでは得られない実感を与えてくれます。
使うたびに触れるデザインの喜びを感じられるRing-A-Dateは、現代の暮らしにおいても特別な存在になるはずです。
デザイン史に名を刻んだこのアイコニックなカレンダーを、ぜひあなたの空間にも取り入れてみてください。
